今すぐ試したい!クラフトビールが断然美味しくなる注ぎ方のコツ
せっかく買ったクラフトビール、美味しく飲みたいですよね。例えば旅行に行ってお土産として買ってきた地ビールやスーパーで買ってきたビールを冷蔵庫で冷やして、缶もしくは瓶をプシュってあける瞬間は本当に楽しみにしているのではないでしょうか。
そして、クラフトビールは注ぎ方によってビールをさらにおいしく飲むことができるんです。聞いたことはあるけれど、「詳しく知らない」という方も多いはず。
しかも、クラフトビールの注ぎ方は特別なコツではなく、私たちがちょっと気をつけるだけでできることなので、これからビールを飲もうと考えている方でも簡単にできます。一体どんなコツがあるのか気になってきたのでは!
ということで今回は、誰でもできる「ビールが美味しくなる注ぎ方」についてお伝えします。
クラフトビールを注ぐときに知っておきたい、「泡」の秘密
ビールを注ぐときって、「泡がうまく立たない」「泡ばっかりになる」ってなるのは、よくありますよね。
とはいうものの、実はこの「ビールの泡」、かなり重要な役目を持っているんです。ということでまずは、ビールの注ぎ方のポイントにつながる「ビールの泡」についてお話していきましょう。
ビールの泡は二酸化炭素の炭酸部分の上にホップの苦味と麦芽のタンパク質が乗っかる構成でできています。このビールの泡は、
- 風味が変わるのを防ぐ
- 口当たりを柔らかくする
- 炭酸ガスを逃さない
という役割があります。
つまり、ビールの泡は空気に触れる面積を減らし、成分の変化を防ぎ苦味を泡に吸着させる「ふた」の役割を果たしているのです。これによって味の品質を保つことができ、苦味を少なくすることができます。
ビールの泡がなんだか邪魔だ・・・!と感じていた方もいるかもしれませんが、このようにビールの泡にはちゃんと役目があります。
とはいっても「どうやって泡をつぶさずに注ぐのかわからない!」と思った方も多いはず。次では見た目もきれいに、おいしく飲むことができるビールの注ぎ方についてご紹介します。
ビールの注ぎ方の基本「三段注ぎ」とは
まず一般的にビールの注ぎ方としてあげられるのが「三段注ぎ」!この「三段注ぎ」とは「ビールを泡立てながら3回注ぐ」ということなのですが、具体的に三段注ぎのやり方を見てみましょう。
- グラスをテーブルに置き、グラスの底に当たるよう高いところから勢いよく流し込む
- 泡の量がグラスの半分以下になったら、グラスのすぐ上から注ぐ
- また泡が収まってきたら、2と同じぐらいの位置から注いでグラスから2cm泡を盛り上げたら完成
最初にこのように勢いをつけて流し込むことで泡が立つようになりますが、「泡だらけになってしまった!」となっても慌てなくて大丈夫!なぜなら酵母が生きている元気なビールは、泡立ちも元気なのです。
勢いよく注いだあとは、グラスの上には大きい泡、下の方には小さい泡が集まるので、この小さい泡を残すようにして注いでいきます。2回目と3回目をやさしく注ぐことによって、その下にある小さい泡がどんどん上に上がっていきます。
実はこの「三段注ぎ」がおいしいことは科学的にも明らかになっています!ビールを注いだ直後は、香り成分「ミルセン」「リナロール」が一時的に少なくなります。しかし5分後・15分後と時間が経っていくと、香り成分が泡がない状態よりもしっかり残っているのです。これが先程お伝えしました、「ふた」の役割を果たします。
また同時に、苦味の成分も変化していきます。時間が経っていくにつれて、泡に含まれる苦味がビールの液になじんでいきます。これによりビールに含まれる苦味も、飲み進めていくにつれて「力強い苦味」に変化していきます。つまり、1口目に飲んだビールの味と、時間が経っていくにつれて飲んだビールの味は違ってくるんですよ。
このため、ビールは時間をかけて、じっくり味わうのがおすすめです。
なお、三段注ぎをする場合は、グラスは大きめの形をしているものがおすすめです。小さいグラスを使うと高いところから勢いよく流したときにビールがこぼれてしまいます。これでは、せっかくのビールがもったいないことになってしまいますよね。
また、グラスについては必ず乾燥した、きれいなものを使いましょう。というのも、実はグラスの指紋や油汚れによっては、ビールの泡立ちが出にくくなることもあるので、普段から洗剤をつかってしっかり洗っておくと、ビールもおいしく飲むことができるに違いありません。
ちなみにビールは品質を保っておいしく飲んでもらいたいので、冷蔵庫に保存するのがポイント。あと、冷蔵庫のドアの近くにおいてしまうと、ドアを開ける振動で炭酸が気化してしまいます。そのためビールはドア以外のところにおくか、ドアをゆっくり開けるようにしましょう。
ではでは最後に、富士桜高原麦酒がおすすめしているビールの注ぎ方についてご紹介していきます!
富士桜高原麦酒流・ビールの注ぎ方のポイント
富士桜高原麦酒のクラフトビールの注ぎ方で気をつけたいポイントは、先ほどの三段注ぎと同じように「ゆっくり、少しずつ注ぐ」ことです!なぜなら富士桜高原麦酒は生きた酵母がそのまま含まれているので、泡立ちも元気だからです。このため勢いをつけると、思いっきり泡が立ってしまって気がついたら泡だらけに・・・ということも。これでは、せっかくのビールを味わうことができません。
先程のビールの注ぎ方のように、勢いよく注ぐのは簡単ですがゆっくり注ぐのはなかなか難しいですよね。なので、ゆっくり注ぐコツを実際に写真を見ながら解説していきます。
1.最初はグラスを傾けて、注ぎ口はグラスの内側に近づけましょう。注ぎ口がグラスに完全についてしまうと、缶の金属の味がうつってしまうので注ぎ口をつけないことがポイントです。
2.注いでいるうちに、ビールがグラスの内側を流れて行くようにしていきましょう。これによって泡の量を調節することができます。
3.ビールが注がれていったら、グラスを少しずつ立てていきましょう。あくまでも、「ゆっくり立てる」ようにして、泡がこぼれないように注意します。
4.グラスの上に泡の層ができていれば完成です!このとき、ビールを注ぐときにはビール:泡=7:3程度となっていればベストです。
このように泡をきれいに立てるようにしてクラフトビールを注いでいくと、見た目にもきれいで味わい深いビールになります。
さて今回は「おいしいクラフトビールの注ぎ方」についてお伝えしてきました。ここで今回取り上げた内容についてざっと振り返ってみましょう。
- ビールの泡には、苦味を減らすなどの秘密がある
- ビールを注ぐときには、一般的に「三段注ぎ」という方法がある
- 富士桜高原麦酒を注ぐときは、「ゆっくり」注いでいく
つまり、ビールは注ぎ方に一工夫を加えるだけでよりおいしく飲むことができますよね。それも細かい泡を作ることで、苦味を減らして味わい深いビールを楽しむことができるのです。
おいしくなるポイントとなるのは、やはり「泡」であることは間違いありません。今まで「なんでビールって泡があるんだろう」と感じていた方も、これを機に「泡」を気をつけるようになっていくでしょう。また、細かい泡を立てるようになると、見た目もきれいで味もおいしいビールを飲むことができるようになるはず。ぜひ、今回お伝えしたことを実践して、よりおいしいビールを味わいましょう。
このブログではクラフトビールについて知ったことを発信します。僕の記事を読んで、「クラフトビール飲みたい」って興味を持ってもらえるようになったらうれしいです!