実際に見に行こう! 日本のクラフトビール工場をまとめてみた
日本各地にクラフトビールはたくさんあって、それぞれの地域や銘柄によって種類や味が異なりますよね。最近はネット通販でもさまざまなクラフトビールを手に入れられますし、飲み比べることも簡単にできるようになりました。
しかし、クラフトビールが好きで好きでたまらないあまり、日本各地のクラフトビール工場を訪れ、工場見学のかたわら、できたてのクラフトビールを味わうなんてことをしている方もいるんです。
旅行がてら、できたてのクラフトビールとおいしい料理を味わうなんて最高に違いありません!
日本各地のクラフトビール工場の中には、工場見学をさせてくれるところもあれば、レストランやバーが併設されているところもあります。ちなみに富士桜高原麦酒も、ビール工場の隣に「シルバンズ」というレストランがあります。
そこで今回は、工場見学ができるおすすめのクラフトビール工場を地域別にご紹介していきましょう。
日本のクラフトビール工場①:「小樽倉庫No.1」
北海道にはたくさんの種類のクラフトビールがありますが、まずは「小樽ビール」を紹介しましょう。「旧き良きドイツのビール文化を日本に根づかせる」ことを目的として1995年に生まれたクラフトビールが、小樽ビールです。
「ビール純粋令」という、水・麦芽・ホップ・酵母のみで醸造した本物のドイツビールにこだわりぬいて作っている小樽ビール。その醸造所「小樽倉庫No.1」が小樽運河の一角、倉庫が立ち並ぶ観光地の一角にあります。
工場内を無料で見学することができ、予約も必要ありません。建物内にはビアホールもあり、そこでジャーマンポテトやソーセージといったドイツ料理とともに、できたてのビールを味わうこともできます。

日本のクラフトビール工場②:「ベアレン醸造所」
日本のクラフトビールといえば、岩手の「ベアレン」も有名ですよね。ベアレンの醸造所は、JR盛岡駅付近にあります。
こちらも予約が必要ですが、醸造所内を見学することができます。特徴的なのは、醸造所内の写真撮影がOKであるという点。工場内の様子をすべてオープンにするという方針だそうですが、それだけ製品に自信を持っているということなのかもしれません。
敷地内にレストランやバーなどはありませんが、食べ物の持ち込みができるそうですから、何かおつまみでも持っていくと楽しめそうですよね。
日本のクラフトビール工場③:「ろまんちっく村」
日本で一番の麦の生産量を誇る栃木県のクラフトビールが、「宇都宮クラフトビール」です。地元栃木県宇都宮産の麦芽を使い、地元の人々に支持される、まさに地元に根づいたクラフトビールを目指しています。
その宇都宮クラフトビールの醸造所のひとつが「ろまんちっく村」。ここでは「さちほゴールデン」という地元産の麦をメインに、ビールを作っています。

工場見学は1~6月ごろの期間内の予約制で、ひとりあたり600円が必要です。工場にはレストランが併設されていますので、おいしい食事と一緒に宇都宮クラフトビールを楽しんでみてはいかがでしょうか。
日本のクラフトビール工場④:「ハーヴェスト・ムーン」
千葉県には、「マスタージャッジ」と呼ばれる日本でも数えるほどしかいないビール職人よって手がけられている「ハーヴェスト・ムーン」というクラフトビールがあります。
このハーヴェスト・ムーンを楽しめるのは、千葉県の舞浜。舞浜駅を降りてすぐのところに、「イクスピアリ」という施設があり、クラフトビールだけでなくさまざまなレストランや映画館まであります。
舞浜って東京ディズニーランドのあるところだよね? もしかして、すぐそばにディズニーがあったりして?と気がつく方もいますよね。
そう、イクスピアリは東京ディズニーリゾートの施設のひとつで、その中にあるのが「舞浜地ビール工房ハーヴェスト・ムーン」です。ディズニーランドで遊び疲れたら、ここでおいしい料理とクラフトビールを楽しんじゃいましょう。
ここでもイベントの一環としてビール工場の見学ができますが、参加費2,300円で定員も少なめ。しかしただ見学するだけでなく、マスタージャッジによるビール講座を聴くこともできますよ!
日本のクラフトビール工場⑤:「八ヶ岳ブルワリー」
2006年全国酒類コンクールで1位、また最近では世界でも評価されている日本のクラフトビールが、山梨県八ヶ岳の地ビール「タッチダウン」です。僕らのいる富士桜高原麦酒の場所よりも、少し北の方にあります。

タッチダウンを作っている「八ヶ岳ブルワリー」は、清里のレストラン「ROCK」の中にあります。なんと、工場の醸造タンクからレストランまでは、わずか10mしか離れていないとのこと。
夏場のような忙しい時期でなければ、工場見学をさせてくれます。予約が必要ですが、こちらはレストランで直接話をすればよいそうです。醸造タンクから直接注いだできたてのビールの味を、ぜひ味わってみてください。
日本のクラフトビール工場⑥:「若狭シーサイドブルワリー」
こちらもヴァイツェンが全国酒類コンクールで優勝した実績を持つ、福井県ではじめてのクラフトビール「若狭ビール」です。
若狭湾に面したドライブイン「千鳥苑」という施設内に、若狭ビールを作っている「若狭シーサイドブルワリー」があり、工場見学や併設されているミニミュージアムで、製造工程などの展示などもされています。

施設内には足湯があったり、手すき昆布の実演販売があったり、ほかにもみどころがたくさんありますよ!
日本のクラフトビール工場⑥:「石見麦酒」
2015年に生まれた日本のクラフトビールが、島根県江津市の「石見麦酒」。日本海に面したこの地で、出雲市産などの麦芽や世界各国のホップ、そして中国地方最大の一級河川・江の川の水を使って作られているクラフトビールです。
創業者ご夫婦2人で立ち上げたまだ小さな醸造所ですが、使っている原料の多くに地元の農産物を使用しています。また非常に高価な醸造施設ですが、ビニールを使うといった工夫によって、大幅にコストを削減することに成功しました。

地元と一体になって石見地方の特産品としてアピールしており、工場見学も予約制ではありますが受けつけています。試飲は10名以上の団体でのみ受けつけているとのことです。
日本のクラフトビール工場⑦:「水口酒造」
四国で有名な温泉地といえば、愛媛県の道後温泉ですよね。ここには日本中で有名なクラフトビール「道後ビール」があります。
1996年に作られはじめた道後ビールは、温泉地らしく「湯上りにゴクゴク飲める」よう、清涼感と喉ごしに重点を置いたクラフトビールです。伝統ある日本酒の醸造技術も取り入れて、麦本来のコクと糖分を目いっぱい引き出しています。

道後ビールの醸造所である「水口酒造」では、年間を通して工場見学を受けつけているとのこと。予約が必要ですが、試飲はもちろんのこと、オリジナルラベルの製作も体験できるそうですよ!
日本のクラフトビール工場⑧:「バレルバレー」
鹿児島県のクラフトビールが、「霧島高原ビール」です。チェコの麦芽とホップを使用しており、またチェコでもっとも古典的な手法で醸造することによって豊かなコク、絶妙な切れ味、クリーミーな泡が特徴となっています。

霧島高原ビールを作っている「霧島高原ビール株式会社」は、鹿児島空港の近くにある「バレルバレー」という観光施設内にあります。そこにはクラフトビール工場だけでなく、焼酎の工場やチェコ風レストランも。
クラフトビール工場も焼酎工場も中はガラス張りになっており、製造工程や醸造の様子を一望することができます。
日本のクラフトビール工場⑨:「富士桜高原麦酒」
もちろん、山梨県の「富士桜高原麦酒」も負けていません。ドイツの歴史ある醸造の学校であるデーメンス醸造学校直伝の技術で作る「ピルス」「ヴァイツェン」「ラオホ」「シュヴァルツヴァイツェン」は、まさに本格的なドイツビールです。
富士桜高原麦酒も、醸造所の隣に「シルバンズ」というレストランがあります。富士山のふもとにある豊かな自然と、おいしい料理を同時に味わうことができます。
富士桜高原麦酒は、不定期のイベントとして工場見学を行うことがあります。2019年はシルバンズ21周年の記念イベントとして、多くの方が工場見学に来ました。詳しくはFacebookでも告知しているので、ぜひチェックしてみてください。
さて今回は、おすすめのクラフトビール工場を地域別にご紹介してきました。クラフトビール工場を見学することには、次のような楽しみがあります。
北海道の「小樽倉庫No.1」、岩手県の「ベアレン醸造所」、栃木県の「ろまんちっく村」、千葉県の「イクスピアリ」、山梨県の「八ヶ岳ブルワリー」、福井県の「若狭シーサイドブルワリー」、島根県の「石見麦酒」、愛媛県の「水口酒造」、鹿児島県の「バレルバレー」など、日本にはさまざまなクラフトビール工場があります。
そこにおいて、さらに「クラフトビール工場を見学して、製造工程やおいしさの秘密を学ぶことができる」ことや、「できたてのクラフトビールや、クラフトビールに合う食事を味わうことができる」など、ついでに、クラフトビール工場付近の観光を楽しみましょう。
市場に多く出回っているビールと違い、クラフトビールはその地方ならではの種類や特徴があり、味ひとつとっても同じものはありません。クラフトビール工場を見学することで、その秘密に触れることができます。
そしてクラフトビールと同様、その地方ならではの食事も楽しみのひとつです。これからの旅行計画に、クラフトビール工場の見学を組み込んでみるのも一つの方法ですよね。
参考元URL
小樽ビール醸造所 小樽倉庫no.1の見学と地ビールレストラン
盛岡「ベアレン醸造所」工場見学&ベアレンクラシックを飲んできた。
2015 宇都宮の3社のビール工場見学ツアー
ブルワリー訪問レポート【舞浜地ビール工房 ハーヴェスト・ムーン】
八ヶ岳 「ペンションあるびおん」のビール工場見学の紹介
若狭ビール
石見麦酒
水口酒造のこだわり
GW2015 鹿児島旅行その1 バレルバレーで霧島高原ビール!

このブログではクラフトビールについて知ったことを発信します。僕の記事を読んで、「クラフトビール飲みたい」って興味を持ってもらえるようになったらうれしいです!