おしゃれにクラフトビールを楽しみたい! グラス選びのポイントとは
普段、ビールはどのように飲んでいるかと聞かれると、缶のまま飲むという人もいますし、コップやビールジョッキに注いで飲むという人もいますよね。
まったくもって、ごもっともです。そして家に帰ってきて、注ぐよりも前に早くビールを飲みたい!という気持ちもわかります。しかしクラフトビールの場合は、ビールの種類に合ったグラスを使うことで、よりおいしさが増すんです。またビールグラスはデザイン性も重視されており、見た目にもおしゃれなんですよ。
そこで今回は、クラフトビールをよりおいしく、よりおしゃれに楽しむためのグラス選びのポイントや、それぞれの種類のクラフトビールにどのようなグラスがよいのか、お伝えしていきましょう。
クラフトビールを楽しむのに、グラスが大事な理由
缶のままゴクゴク飲むのも悪くないですが、クラフトビールを楽しむなら、グラスに注いで飲んだほうがよりおいしく楽しむことができます。その理由はどんなものなのでしょうか。
ビールをグラスで飲んだほうがいい理由は、以下のような理由があります。
- ビールの泡立ち、香り、味わいをより引き出してくれる
- グラスそのものが美しく、おしゃれ
- お気に入りのグラスを使うことで、テンションが上がる
ビールをグラスに注ぐと、その中身を目で見ることができます。ビールがどんな色をしているのか、どれくらい泡が立っているのか、また缶よりも飲み口が広いですから、香りもいっそう広がってきますよね。
またビールグラスは、クラフトビールの種類に合わせてさまざまな形のものがあります。直線的なものもあれば、ふくらみがあるもの、脚があるものなど……。グラスに合わせてクラフトビールの種類を選ぶ、なんて楽しみ方もできるかもしれません。
そしてお気に入りのグラスがあれば、ビールを楽しむときのテンションはさらに上がります。料理といっしょにSNSにあげてみる、なんて楽しみ方をしている方も多いみたいですよ。
クラフトビールに合った、グラスの選び方のポイント
とはいえ、クラフトビールの種類に合ったグラスの選び方といっても、やはり知識がないとどれを選んだらいいのかわからないですよね。
という声が聞こえてきそうです。グラスの選び方には、例として以下のような基準があります。
- 形状
- 飲み口
- 容量
- グラスの厚さ
- 脚があるか
- 見た目や好み
ジョッキなどのように細長くて直線的なグラスは、泡の持ちがよくキレが際立つという特徴があります。一方でふくらみがあったり、逆に細くなっているところがあるようなグラスは、ビール内での対流が促され、香りをより引き立たせる効果があります。
飲み口がせまいグラスは、のどごしがよくゴクゴク飲みたいビールに合っています。逆に飲み口が広いものは、アルコール度数が高いビールや、香りが芳醇でゆっくり味わいたいビールを飲むときに使いましょう。
クラフトビールを注ぐグラスは、容量も大事。ビールが入りきらなくて途中で残してしまうと、瓶や缶に残ったほうのビールが空気に触れて酸化したり、酵母が下にたまって苦味が強くなったりします。なるべく一度に入りきるグラスがいいですよね。
また、グラスの厚さも味わいに大きく影響します。厚いグラスは外からの熱が伝わりにくいので、ビールの冷たさが長く持続するでしょう。一方で薄いグラスは口当たりがよく、より繊細なビールの味を楽しめます。ただし、雑に扱うと割れやすいので注意しましょう。
グラスに脚があると、脚の部分を持つことで手の温度がビールに伝わってぬるくなってしまうのを防ぎます。一方でエールの中には、手の温度によって温かくして飲むとおいしいクラフトビールもあるんですよ。
あとは見た目にこだわるというのもアリです。かわいいもの、SNS映えするものなど、好みで選ぶのもいいですよね。また使いたいグラスに合わせて、今日飲むクラフトビールを選ぶなんて使い方もいいかもしれません。
クラフトビールの種類別に、おすすめのグラスとは
クラフトビールの種類に合わせて、多彩なグラスがあります。となるとクラフトビールとグラスの相性を知っておけば、ビールをより楽しむことができそうですよね。ここでは、どんなグラスがどのようなクラフトビールにおすすめなのか、お伝えしていきましょう。
ビールのグラスの種類は、以下のような種類があります。
- ジョッキ
- ピルスナーグラス
- パイントグラス
- チューリップグラス
- ヴァイツェングラス
- ゴブレット
- オールマイティ
まずはもっともなじみ深いであろう「ジョッキ」からです。相性がいいクラフトビールは、よく冷えたラガービール。爽快なのどごしと、すっきりした口当たりをより楽しむために、厚手のジョッキを使いましょう。
「ピルスナーグラス」は文字通り、ピルスナーと相性のいいグラスです。細長い形をしたこのグラスは、ピルスナーの黄金色やすっきりとした口当たり、さわやかな苦みをより強調してくれます。
「パイントグラス」は飲み口が広くて、下にいくほど狭い形状をしているグラスです。脚はありません。飲み口が広いので、香りや味わいをより楽しめるペールエールやIPA、スタウトなどのエールビールがおすすめです。
同じく飲み口が広いタイプのグラスとして「チューリップグラス」もあります。こちらは脚があり、チューリップのように根本が膨らんで、いったん狭くなったと思ったらまた広がるという形状で、ワイングラスにもよく使われています。泡の持ちがよく、香りを最大限に味わえるエールビールにピッタリなグラスです。
「ヴァイツェングラス」は、ほかのグラスよりも背が高く、根本が少しくびれたような形をしたグラスです。背が高いために泡持ちがとてもよく、フルーティーな泡立ちが特徴な白ヒール・ヴァイツェンを楽しむためのグラスといえます。
「ゴブレット」は聖杯の名を持ち、脚のある飲み口が広いグラスです。傾けにくい形状をしているため、アルコール度数の高いビールを少しずつ飲むのに適しています。またビールと鼻の距離が短くなるため、香りを楽しむビールとも相性がいいではないでしょうか。
また、グラスを選ぶのに迷った方のために、「オールマイティグラス」もあります。それぞれの専用グラスには及ばないかもしれませんが、ある程度の汎用性と安定感があり、さまざまな種類のクラフトビールや、ビール以外のお酒にも対応できるグラスです。
クラフトビールを楽しむために、グラスの扱い方にも気をつけよう
せっかくクラフトビールに合ったグラスを手に入れても、使い方が悪いとビールを存分に楽しむことができません。そこで、実際に気をつけるべき点を見ていきましょう。
例えばグラスをきちんと洗って、乾燥させていないと、ビールを注いだときに泡立ちが悪くなったり、気泡ができることがあります。こうなってしまうと、せっかくのクラフトビールも、味わいが半減してしまいます。
そのため、まずは汚れていないキレイなスポンジでしっかり泡立てて洗った後、すすぎをしっかりとしましょう。乾燥は布で拭くよりも、自然乾燥のほうが余計な汚れや雑菌をつけなくてすみます。乾いたら、汚れが残っていないか自分の目でチェックしましょう。
よく洗えているグラスなら、飲み終わった後に泡がリング状にできる「エンジェルリング」ができやすくなります。ビール党にとって、エンジェルリングは至高の喜びですよね。一方でよく洗えていないグラスだと、ビールを注いだときにカニのブクブクのような粗い泡になりやすく、気泡もできやすいです。
ジョッキやビールグラスの内側と外側を同時に洗えるような大きなスポンジもありますから、しっかりと洗ってクラフトビールを楽しみましょう。
さて、クラフトビールをよりおいしく、よりおしゃれに楽しむためのグラス選びのポイントや、それぞれの種類のクラフトビールにどのようなグラスがよいのか、お伝えしてきました。
まずクラフトビールの味わいや香りをより引き出し、見た目でも楽しむために、グラスに注いで飲むのがおすすめ。そのうえでクラフトビールの種類に合ったグラスを選ぶうえで見るべきポイントは、「形状」「飲み口」「容量」「グラスの厚さ」「脚があるか」「見た目や好み」であるかなどが選び方のポイントです。
また、「ゴクゴク飲める」「ゆっくり味わう」「香りを重視」など、グラスによって相性のいいクラフトビールがあります。ただしどのグラスをしっかり洗っていないと、クラフトビールの味を最大限に楽しむことができません。
帰宅した直後や風呂あがりなど、缶ビールのプルタブをプシュッと開けてゴクゴク飲むというスタイルも悪くありません。しかしクラフトビールを最大限に楽しむのであれば、やはりクラフトビールの種類に合ったグラスを使うことをおすすめします。
さまざまな種類のクラフトビール、そしてそのクラフトビールに合ったグラスを揃えておくと、毎日どのクラフトビールを飲もうか迷ってしまう、なんてぜいたくな体験をすることができますよね!
参考元URL
イラストで楽しく解説!ビールグラスの選び方
ビールグラスの選び方特集
ビールを美味しくする!【図解】ビールグラスの選び方
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このブログではクラフトビールについて知ったことを発信します。僕の記事を読んで、「クラフトビール飲みたい」って興味を持ってもらえるようになったらうれしいです!