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クラフトビールの新スタイル・富士桜高原麦酒が提案する「ニューイングランドヴァイツェン」とは

ここ数年、日本でも流行しているスタイル「ニューイングランドIPA

それに対抗し、IPAではなく富士桜高原麦酒のフラッグシップであるヴァイツェンでニューイングランドスタイルを表現することに挑戦し、生み出されたもの。それが富士桜高原麦酒が提案する新しいクラフトビールのスタイル「ニューイングランドヴァイツェン」です。

ニューイングランドIPAとは

ニューイングランドIPAの説明の前にまずはIPAというスタイルの説明から。IPAとはIndian Pale Ale(インディアペールエール)の略称で、15世紀から17世紀にまで渡って続いた大航海時代、インドがイギリスの植民地だったころに、インドに滞在するイギリス人に向けて造られたクラフトビールです。イギリスからインドまでの長い船旅の間にビールが劣化しない様に防腐剤の効果もある「ポップ」を大量に投入したことで生まれた、香りと苦みが非常に強いハイアルコールのクラフトビールです。そのIPAの中の一つのスタイルとしてアメリカ合衆国の東北部であるニューイングランド地方が発祥となって生まれたものが、今や世界的に人気のあるニューイングランドIPAというスタイルです。ニューイングランドIPAの特徴は、まず強い濁りをした見た目となっており、オレンジジュースのようなゴールド・オレンジ色をしています。そしてグレープフルーツジュースのようなジューシーさと苦みを抑えたソフトな口当たりの良さ、さらにフレッシュなホップを大量に使用することでトロピカルでジューシーなフレーバーとなっています。

富士桜高原麦酒が挑戦するニューイングランドヴァイツェンとは

ニューイングランドスタイルを富士桜高原麦酒が誇るヴァイツェンで表現したい。ヴァイツェンの可能性をさらに広げていきたい。その思いから生まれたのがニューイングランドヴァイツェンです。そもそもIPAとヴァイツェンで全く異なるスタイルなのですが、ドライホッピングの目的が最大の違いです。ニューイングランドIPAがIPAに比べて苦みを抑えるための引き算に対して、ニューイングランドヴァイツェンはヴァイツェンにホップの苦みと香りを加えるための足し算であること。ニューイングランドヴァイツェンは二次発酵の際にドライホッピングにて香りづけすることによりホップの苦みを抑えながらフレッシュなアロマを強調して抽出できるようにしています。ここでのバランスが難しく面白いとこであり、ビール造りがサイエンスたる所以です。本来ヴァイツェンが持っているバナナのようなフルーティーな香り(エステル香)と、ドライホッピングで加える香りを上手く調和させて新しいヴァイツェンの価値を生み出す。ただの足し算ではなく、究極は掛け算にならなければならない。富士桜のヴァイツェンの可能性を引き出すドライホッピングにおいて「何を使うか・どのくらい使うか・どのように使うか。」ニューイングランドヴァイツェンは富士桜高原麦酒と共に成長し続けているクラフトビールのスタイルです。

 

富士桜高原麦酒のニューイングランドヴァイツェン 一覧

1st 20th Anniversary Ale Winter

第1弾となるニューイングランドヴァイツェンは富士桜高原麦酒の20周年となった2018年の冬に醸造された「20th Anniversary Ale Winter」こちらは樽のみ醸造。

※2枚目の画像は20周年記念感謝祭(夏)の様子。もう一度こんなイベントができる日が来てほしい。

2st オレゴンからの愛

2019年6月に開催された、日本とオレゴン州のブルワリーがコラボレーションするイベント「HOOD TO FUJI」にて、富士桜高原麦酒とBoneyard Beerがコラボして醸造したクラフトビール。オレゴン産のホップ「センティニアル・メリディアン」とドイツ産のホップ「マンダリナバーバリア」等を使用して醸造。Boneyard BeerのIPAと富士桜高原麦酒のヴァイツェンが融合したホッピーでジューシーなヴァイツェン。

3st NE WEIZEN

富士桜高原麦酒の21周年を記念して醸造したクラフトビール。

4st 秋風薫

富士桜高原麦酒としては史上最大量のホップを使用して醸造された。こちらも樽販売のみ。

5st 小麦とホップの誘惑

2019年11月に樽のみで醸造されたが、2020年5月にはボトルでの醸造も開始。ニューイングランドヴァイツェンとして初めてボトル販売されることとなり、飲み手の手に届きやすくなった。

6st 愉快な仲間たち

21周年記念感謝祭で天通さんとの壮絶なジャンケン大会に勝ち残った5名がレシピ考案に加わって生み出された、富士桜ファンと一緒に造ったクラフトビール。

7st ドラフト5

富士桜高原麦酒のドラフトシリーズの第5弾。センティニアル・シトラ・サブロホップを使って仕上げたホッピーでジューシーな苦みが特徴のニューイングランドヴァイツェン。樽販売のみ。

8st 希望

富士桜高原麦酒22ndを記念して醸造したクラフトビール。コロナウイルスの影響が残る中、アマビエをラベルデザインの中に採用し、希望のある世の中を予言するという意味が込められている。

9st GANBAだ!

ホップにはシトラホップをシングルホップでふんだんに使って醸造されたニューイングランドヴァイツェン。「GANBAだ!」の「だ」は実は醸造士の古屋大輔(だいすけ)の「だ」が由来という説がある。

10st ホップの宝石

富士桜高原麦酒が初めて使うホップ「アイダホ7」をシングルホップで使用して醸造されたニューイングランドヴァイツェン。記念すべき第10弾にして、天通さん曰く「かなり出来がいい」とのこと。

11st ????

使うホップはもう狙っているものがあるとのこと。乞うご期待下さい。

 

 

余談ですが

筆者個人的には掟を破ったあの日にニューイングランドヴァイツェンのルーツがあるのかもしれない・・・と密かに思っています。

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